「ねぇ、MAKUBEX、」

「なに?」

「ふふ、今日は何の日でしょう?」






あめ玉






沢山のパソコンに囲まれた部屋。
銀髪の少年、MAKUBEXはいつものようにそこに居て。
その隣に居る少女、は笑顔でそんな質問をするのだった。



「何?いきなりそんなこと…」



MAKUBEXは、怪訝そうにを見た。
は相変わらず微笑んでいる。



「わかんないかなぁ。」

「わからないよ。」



妙に機嫌の良いを、相変わらず怪訝そうに見つめるMAKUBEX。



「もう。じゃあ、はいコレ。プレゼント!」



そう言ってがMAKUBEXの手のひらにのせたものは



「…あめ?」



あめ玉ひとつ。



「うん、プレゼント。」



そう言って、にっこりと笑う
MAKUBEXは相変わらず何のことだかわかっていないらしく。



「…なんのプレゼント?」

「もー。MAKUBEXってば…今日、誕生日でしょ?」

「…あ。」



やっと何のことだかわかったらしいMAKUBEXは驚いたようにを見て。



「お誕生日おめでとう、MAKUBEX!」



隣には相変わらず笑顔を向けている
手のひらにはひとつのあめ玉。
そんな今がとてもとても嬉しくなって。



「ありがとう、



MAKUBEXはそう言ってとても嬉しそうに微笑むのだった。












――そんな可愛らしい二人を微笑みながら見つめている朔羅の姿があったとか、なかったとか。