「ごほごほっ」
、大丈夫か?」






風邪の治し方






ロイは咳き込んでいるの顔を覗き込んだ。



「うん、大丈夫…ごほ…」

「また咳をしているじゃないか。本当に大丈夫なのか?」

「ん…ごほ…大丈夫だよ」



はそう言って微笑んで見せた。
ロイはそんなの額に手を当てた。



「熱も…少しあるんじゃないのか?」

「大丈夫だってば…」



ロイはの額に当てた手を離し両手でその頬を包み込んだ。



「ロイ…?」



ロイはそのままに顔を近づけ…




「んっ…!?」








―――少し長めのキス…








ロイはゆっくりと唇を離した。
そしてふ、と笑うとこう言った。




「風邪はうつすと治るのだよ」