ことばにしないと、つたわらない、気がして。





好き






「ロイ」


は後ろからロイに抱きついた。



?」

「好き」



はぎゅっとロイに抱きついたままそう言った。



「何かあったのか?いつももはそんな事…」

「…ううん。」



ロイは後ろを振り返ってを抱きしめた。



「…本当に何も無いのか?」

「…うん。何も無いけどね…」



は目を閉じ、ロイに体を預けた。



「…好きって…言いたかったから。」





言葉にしないと伝わらない
そんな気がして。




ロイはの額に軽くキスをした。



「私ものことが好きだ…――いや、私は……」




ロイはの耳元でこう囁いた。







…愛しているよ、と。